実際に一般ドライバーがハイエース10人乗りを運転した際、現場ではどのような課題が生じているのでしょうか。主要な口コミコミュニティ(SNS、Yahoo!知恵袋等)に寄せられた体験談と、レンタカー配車スタッフへの直接取材から、リアルな運転感覚が浮き彫りになっています。
「普段はプリウスを運転している」という都内在住の30代男性は、会社の同期9名と長野方面へスキー旅行に出かけた際の実感を次のように証言しています。
「運転席の座面が高く、見晴らしは抜群で直進の高速道路は非常に走りやすかったです。しかし、サービスエリアでの駐車と一般道の右左折では冷や汗をかきました。前輪の上に座る『キャブオーバー構造』のため、曲がり角でハンドルを切るタイミングが普段の乗用車と全く異なります。内輪差で左後輪を縁石に引っかけそうになり、同乗者に降りて誘導してもらいました」
特に注意すべきは「全高」と「内輪差」です。グランドキャビンは全高が約2.28mに達します。これは都市部に多い高さ制限2.1m以下の地下駐車場や立体駐車場に進入できないことを意味します。カーナビの指示に従って商業施設の駐車場に入ろうとし、ルーフ前方をゲートに衝突させて営業補償(NOC)を請求される事故は、レンタカー現場で典型的な事故事例となっています。
一方で、現行モデルは「Toyota Safety Sense」などの衝突被害軽減ブレーキやクリアランスソナー、パノラミックビューモニターが標準装備される車両が増加しており、車庫入れ時の死角は大幅に改善されています。運転の難易度自体は決して高すぎるものではありませんが、「車幅1.88m・全長5m超」のスケール感覚に対する慎重な意識が不可欠です。