大手IT企業や製造業の人事採用担当者へのヒアリング取材において、必ずと言っていいほど挙がるのが「手書きかPCか」という形式面の議論と、外部支援サービスの活用度合いです。
まず、長年議論されてきた手書きとパソコン作成の真相について、採用現場の実態はすでに決着がついています。現在の中途採用市場において、職務経歴書をわざわざ手書きで提出することは「PCスキルが著しく低い」「ビジネス文書の作法を理解していない」というネガティブなシグナルになり得ます。手作業の美しさよりも、WordやGoogleドキュメント等を用いて視認性の高いレイアウトを構築できるデジタルリテラシーが評価の前提です。
また、職務経歴書の適切な枚数についても厳密なルールが存在します。採用現場で歓迎されるのはA4用紙で2枚、どれほど多岐にわたるキャリアを誇る管理職クラスであっても3枚以内が鉄則です。1枚ではアピール不足と受け取られ、4枚以上になると「要約力や情報編集能力に乏しい人物」とみなされ、最後まで読まれる確率が極端に低下します。
一方、書類作成において活用が広がる転職エージェントの添削評判についても光と影があります。SNSや口コミコミュニティでは「添削を受けて通過率が2倍になった」という肯定的な評価がある半面、「担当アドバイザーによって指摘の質が違いすぎる」「テンプレートに当てはめられすぎて個性が消えた」という不満も散見されます。エージェントの添削は、業界特有のキーワード選定や誤字脱字チェックには極めて有用ですが、自身の体験に基づく固有の創意工夫まで代筆してくれるわけではありません。外部のアドバイスを鵜呑みにせず、最終的には自分の肉声が宿る表現へ昇華させる主体性が求められます。