Q1:しこりを押すとコリコリと動くのですが、癌(悪性腫瘍)の可能性は低いですか?
A1:指で押した際に周囲の組織から離れて動く(可動性がある)場合、後頭部リンパ節炎や粉瘤、脂肪腫などの良性病変である可能性が統計的に極めて高くなります。悪性腫瘍の多くは周囲の筋肉や骨膜へ浸潤するため、固定されて動かない特徴を持ちます。ただし、悪性リンパ腫の初期など可動性を保つ例外も存在するため、サイズが2cmを超える場合や増大が続く場合はエコー検査等での確定診断が必要です。
Q2:触るとピリピリと電気が走るような痛みのしこりは、何の病気でしょうか?
A2:大後頭神経などが圧迫されて起こる「後頭神経痛」に伴う筋硬結(筋肉のこわばり)の可能性が強く疑われます。また、帯状疱疹の初期段階でも頭皮にピリピリとした神経痛が生じ、数日遅れて赤いブツブツとした発疹やしこりが出現することがあります。激しい神経痛を伴う場合は、皮膚科または脳神経外科を早めに受診してください。
Q3:後頭部の真ん中あたりに硬い骨の出っ張りがあり、押すと痛むのは危険ですか?
A3:外後頭隆起と呼ばれる解剖学的な正常な頭蓋骨の突起部である可能性が高いと考えられます。骨そのものが悪性化しているケースは稀ですが、長時間のスマホ操作やデスクワークにより首の筋肉が付着部を強く引っ張り、骨膜炎を起こして痛みを生じさせているケース(いわゆるスマホ首に伴う腱膜炎)が散見されます。痛みが持続する場合は整形外科や脳神経外科で骨の状態を確認してもらうと安心です。
Q4:痛みが引いて小さくなってきたら、病院に行かずに放置しても問題ありませんか?
A4:風邪や頭皮の傷に伴う後頭部リンパ節炎であれば、原因となった感染症の鎮静化とともに自然退縮するため、完全に消失すれば過度な心配は不要です。ただし、粉瘤の場合は一時的に炎症が治まって痛みが消えても、皮下の「袋(嚢腫)」自体は残存しているため、免疫力低下時などに再発・再燃を繰り返す宿命にあります。根治を目指すのであれば、炎症が引いている無症状のタイミングで形成外科を受診し、摘出を相談することが推奨されます。