梅の木の剪定で失敗しない秘訣|花が咲かない原因と正しい時期・切り方

梅の木の剪定で失敗しない秘訣|花が咲かない原因と正しい時期・切り方

梅の木の剪定で失敗しない秘訣|花が咲かない原因と正しい時期・切り方の重要ポイントを解説します。役立つ情報が詰まっています。

梅の木の剪定時期は、季節ごとの樹木バイオリズムに合わせて「冬」と「夏」の年2回に大別されます。時期ごとに切り方の目的が根本から異なるため、それぞれの工程を正しく理解しなければなりません。

1. 冬剪定(本剪定):12月〜2月下旬の落葉期

樹液の流動が止まっている休眠期に行う、梅の1年間で最も重要となる骨格作りの作業です。葉が完全に落ちているため、枝振りと花芽の位置が一目で判別できます。冬剪定の主眼は「間引き剪定」と「切り戻し剪定」の組み合わせです。重なり合った不要枝を根元から透かす間引きを行い、光が樹冠の奥まで届くように仕立てます。残した長枝については、先端から3分の1ほどを外側に向いている芽(外芽)の直上5ミリ程度で斜めに切り戻し、翌春に外側へ枝を広げるよう誘導します。

2. 夏剪定(補正剪定):5月〜6月中旬の新梢伸長期

春から勢いよく伸び出した新梢を整理し、7〜8月の花芽分化に向けて日照と通気性を整える作業です。梅雨入り前後のこの時期に、樹冠内部を暗くしている勢いの強すぎる徒長枝の元を間引きます。ただし、葉を減らしすぎると光合成能力が落ちて樹勢を損なうため、全体の2割程度の軽微な枝抜きにとどめるのがプロの流儀です。

3. 強剪定(骨格更新):12月〜1月の厳冬期

大きくなりすぎた梅の木の高さを切り下げる「芯止め」や、太い主枝を更新する強剪定は、最も休眠の深い12月から1月に限定して行います。春先の芽吹き直前や夏場に太い枝を切ると、樹液が大量に流出して樹勢が著しく衰え、最悪の場合は枯死に至る危険性があります。太枝をノコギリで落とした際は、切り口を滑らかに削り直した上で、保護剤の塗布を欠かしてはなりません。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。