ネット上のハウツー動画などでは「カバーさえ外せば誰でも簡単にピカピカにできる」といった安易な解説が散見されますが、そこには専門家が警鐘を鳴らす重大な落とし穴が存在します。エアコン自分で掃除注意点として最も警戒すべきは、お掃除機能付きエアコンの複雑性と、市販洗浄スプレーの乱用です。
「フィルター自動お掃除機能」を搭載したエアコンは、カバーを外すとすぐ熱交換器が現れるわけではありません。その上に、複雑怪奇な配線、ダストボックス、モーター、無数のギアで構成された「お掃除ユニット」が鎮座しています。このユニットを外すには、電装基板から何本ものコネクタを抜く必要があり、素人が手を出せば元に戻せなくなるか、基板をショートさせてエアコンそのものを完全に破壊します。
また、カバーを外した開放感から、ドラッグストア等で市販されている「エアコン洗浄スプレー」を熱交換器やシロッコファンへ直接吹きかける行為は厳禁です。洗い流すための高圧水がないスプレー洗浄では、薬剤と溶け出したカビがファン奥やドレンパンにネバネバしたヘドロ状になって残留し、数週間後に目詰まりを起こして室内へ水漏れを引き起こします。最悪の場合、右側の電装ボックスに薬液が染み込み、トラッキング現象による火災事故を誘発します。