ディーラーの見積もりを取った後にオートバックスへ足を運ぶと、半額近い見積もり額に驚く人が大半です。この極端な価格差には、施工範囲の思想と流通構造という明確な理由が存在します。
正規ディーラーの板金修理は、傷がある部分だけでなく「パネル1枚(バンパーなら端から端まで全体)」を取り外して全面再塗装するのが基本原則です。パーツを脱着する工賃、広範囲の下地処理、新車同等のクリア塗装、さらに埃を完全に遮断する専用ブースでの焼き付け塗装が行われます。さらに、ディーラー自体に板金設備がない場合は提携の下請け工場へ外注するため、そこに中間マージンが20〜30%上乗せされます。
対するオートバックスの強みは、傷の周囲5〜10cmの範囲だけで塗装をぼかす「部分塗装(スマートリペア)」に特化している点です。バンパーを車体から外さずに養生(マスキング)して作業するため、脱着工賃がまるまる浮きます。使用する塗料の量や乾燥時間も最小限で済み、中間マージンも発生しにくいため、大幅な低価格化が実現できています。