ライ症候群とは?解熱薬の罠と初期症状・子どもの命を守る予防策

ライ症候群とは?解熱薬の罠と初期症状・子どもの命を守る予防策

ライ症候群とは?解熱薬の罠と初期症状・子どもの命を守る予防策の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。

現在、日本国内ではアスピリン小児禁忌が徹底されており、添付文書上も「15歳未満の水痘・インフルエンザ等のウイルス性疾患罹患児には原則投与禁忌」と明記されています。しかし、一般消費者の間には依然として危険な誤解が蔓延しています。

第一の誤解は、「製品名に小児用と書いてあればすべて安心」という思い込みです。歴史的に、過去に販売されていた一部の小児用感冒薬にはサリチル酸誘導体が含まれていた時代がありました。現在は法改正と自主基準により排除されていますが、フリマアプリやネットオークションでの医薬品の不正転売、あるいは数年前に海外旅行先で購入した「海外製の子ども用解熱シロップ」には、平然とアスピリン成分(Acetylsalicylic acid)が含まれている製品が実在します。個人輸入品や海外製サプリメント・一般用医薬品を安易に子どもに与える行為は極めて危険です。

第二の盲点は、「アスピリン」という名称以外の形で配合されるサリチル酸系解熱鎮痛薬の存在です。代表的なものとして以下の成分が挙げられます。

  • アセチルサリチル酸(アスピリン)
  • アスピリンアルミニウム
  • サリチルアミド
  • エテンザミド
  • サリチル酸ナトリウム

特に注意が必要なのが「エテンザミド」や「サリチルアミド」です。これらは鎮痛効果を高めるためにカフェイン等と配合され(いわゆるACE処方)、ドラッグストアで市販されている頭痛薬、歯痛薬、大人用総合感冒薬に広く含有されています。家庭内で「風邪薬ならどれも同じだろう」と、大人の総合感冒薬を減量して小児に与える行為は、自らライ症候群の引き金を引く行為にほかなりません。ドラッグストア等で購入する際は、徹底した市販薬の成分確認と予防策が不可欠となります。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。