なぜ消費者はここまで無添加魚肉ソーセージ 選ぶべき理由を問い続けるのでしょうか。その核心には、長年ハムや一般の練り製品に使用されてきた特定の添加物に対する懸念があります。
第一に挙げられるのが、リン酸塩不使用 魚肉ソーセージへの強い需要です。リンは人体に必須のミネラルですが、加工食品に用いられる無機リンは腸管からの吸収率が極めて高く(約80〜90%)、過剰摂取になりやすい特性を持ちます。血中のリン濃度が慢性的に上昇すると、骨からのカルシウム溶出を招き骨密度低下のリスクが高まるほか、腎臓に過度な負担をかけることが近年の腎臓病学の研究でも強く指摘されています。骨の形成が急速に進む成長期の子どもや、腎機能が低下しやすいシニア世代にとって、余分な無機リンの摂取を抑えることは健康維持の重要課題です。
第二に、発色剤不使用 魚肉ソーセージというキーワードに代表される誤解の是正です。ネット上では「魚肉ソーセージの発色剤(亜硝酸ナトリウム)が危険」という情報が時折拡散されますが、実は日本の魚肉ソーセージ規格において、亜硝酸ナトリウムなどの発色剤は基本的には使用されていません。豚肉や牛肉のハム・ソーセージと混同された風評被害の一種です。魚肉ソーセージの赤みはトマトのリコピンや紅麹色素、クチナシといった天然由来色素によるものが大半であり、存在しない発色剤を恐れるよりも、むしろ前述したリン酸塩や過剰な化学調味料、ナトリウム量に目を向けることこそが正しい食の自己防衛といえます。