最も関心を集める「アメリカの物価高はいつまで続くのか」という点について、多くのエコノミストは「物価上昇のスピード自体は緩やかになるものの、過去の価格水準に戻ることはない」と分析しています。
一度引き上げられた人件費や家賃、物流コストは下方硬直性が強く、企業が自発的に価格を大幅値下げするインセンティブは働きにくいためです。米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策によってインフレ率自体が目標の2%近傍へ落ち着いたとしても、それは「これ以上急激には上がらない」ことを意味するに過ぎず、すでに高止まりした価格水準そのものが定着することを意味します。
したがって、今後の渡米や滞在においては「価格が以前のレベルに戻る」ことを期待するのではなく、高物価環境を前提とした予算管理や現地調達ルートの工夫が不可欠となります。