二人の物語の幕開けは、1974年5月にハワイで行われたグリコ「アーモンドチョコレート」のCM撮影でした。当時15歳でトップアイドルへの階段を駆け上がっていた百恵さんと、22歳で新進気鋭の若手俳優だった三浦友和さん。初対面時の友和さんの印象について、百恵さんは後に「ぶっきらぼうで挨拶もそっけなかったが、それがかえって飾らない人に見えて好印象だった」と回想しています。
同年、映画『伊豆の踊子』でスクリーン初共演を果たすと、二人の圧倒的な相性の良さは世間の熱烈な支持を獲得しました。以降、約6年間にわたり東宝映画で合計12本の主演作を世に送り出し、TBS系の大ヒットドラマ「赤いシリーズ(『赤い疑惑』『赤い衝撃』など)」でも名コンビとして不動の地位を築きます。
1年の大半を撮影現場で共に過ごすなかで、仕事仲間としての信頼は自然と深い愛情へと昇華していきました。1979年10月、百恵さんがリサイタルで「私が好きな人は三浦友和さんです」と堂々の恋人宣言を行い、日本中に大きな衝撃と祝福の輪が広がることとなりました。