時代劇ファンにとどまらず、若い世代へ爆発的にその名が浸透するきっかけとなったのが、大人気スマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』(FGO)の存在だ。同作に登場するサーヴァントとしての岡田以蔵は、荒々しくも人間味にあふれ、どこか破滅的な愛嬌を持つキャラクターとして描かれ、Z世代を中心に熱狂的な支持を獲得した。
ゲームを入口として高知のゆかりの地を訪れる聖地巡礼現象が起き、若いファンが幕末史の史料に直接触れるという新たな文化の波が生まれた。サブカルチャーが歴史上の人物に新たな息吹を吹き込み、没後160年以上を経てなお人々の心を捉え続けている現象は、極めて興味深い。