日本の財閥は戦後どう激変した?三菱・三井・住友の序列と最新勢力図

日本の財閥は戦後どう激変した?三菱・三井・住友の序列と最新勢力図

日本の財閥は戦後どう激変した?三菱・三井・住友の序列と最新勢力図についての最新情報を徹底解説します。

財閥系グループを語る際、「組織の三菱」「人の三井」「結束の住友」という言葉がよく使われます。この組織風土の違いは、現代の事業展開にも色濃く反映されています。

三井グループの特徴は、個人の能力と自由闊達な気風を尊重する点にあります。三井物産をはじめ、三井不動産による日本橋再開発や東京ドームの買収、宇宙産業への積極投資など、リスクをとって新しい市場を切り拓く動きが目立ちます。また、トヨタ自動車や東芝のように、三井の二木会に名を連ねながらも独立独歩の経営を貫く企業が多いのも三井ならではのダイナミズムです。

一方、住友グループの現在は、創業の理念である「住友精神(信用を重んじ確実を旨とする・浮利を追わず)」を愚直なまでに守り続けています。住友商事、住友電気工業、住友化学、住友金属鉱山などの製造業・素材産業を中心に、手堅く質の高い技術開発で世界シェアを獲得する戦略を得意としています。白水会による結束力は三菱に次ぐ強固さを誇ります。

旧四大財閥の一角であった安田財閥は、戦前の時点で製造業を持たず金融に特化していたため、解体後は富士銀行(現みずほフィナンシャルグループ)を中心とする「芙蓉グループ」へと再編されました。丸紅、損保ジャパン、日立製作所、キヤノンなどが芙蓉会に参加していますが、三菱や住友のような排他的な結束ではなく、緩やかな企業間ネットワークとして機能しています。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。