疑惑の核心となるのが、小池氏本人が提示している卒業証書および卒業証明書の信憑性です。小池氏は記者会見やテレビ番組などで実物の証書を公開し、自身の正当性を主張してきました。
エジプト大使館や大学側も証書の真正性を認めており、形式上は「正規の手続きで発行された本物の文書」であることに疑いはありません。エジプトの公的機関が認めた書類である以上、日本国内の司法や行政が他国の大学の発行権限を直接無効化することは極めて困難です。
しかし、中東調査の専門家やジャーナリストからは以下の点が疑問視され続けています。
- 記載内容の不整合:証書に記載された卒業時期(1976年10月)や学部名(文学部社会学科)の表記が、当時の同大学の標準的書式と一部異なるという指摘。
- 成績証明書の非公開:卒業証書自体は存在するものの、4年間の全科目履修記録や点数が記載された詳細な成績証明書は公に提示されていない点。
このように、「公的な発行文書として本物であること」と「所定の学業カリキュラムを正規に修了したか」という2つの論点が分離したまま議論が平行線をたどっています。