「白鷺城」の異名で知られる姫路城。2015年に完了した「平成の大修理」から10年余りが経過した2026年、天守を覆う鮮やかな白漆喰の美しさは依然として訪れる人々を魅了している。しかし、その裏側では最新の環境管理システムが常に稼働しているのをご存知だろうか。
近年激しさを増す夏場の高温多湿環境と冬場の乾燥は、漆喰の微細な亀裂やカビの発生リスクを高める。姫路市文化財保護課は天守各所に設置したIoT微小振動・湿度センサーにより、建物の変形や内部水分量をリアルタイムで監視。蓄積されたビッグデータは、かつて職人の勘や経験だけに頼っていたメンテナンス周期を科学的に可視化することに成功した。