公式発表資料および過去数年間の就職実績データが示す通り、就職を希望する卒業生の決定率は実質的に100%を継続しています。学生1人あたりに対する求人倍率は20〜30倍以上に達し、一般的な四年制大学文系学部の就職活動環境とは一線を画する圧倒的な売り手市場です。
具体的な弓削商船高専の就職先を見ると、商船学科では日本郵船グループ、商船三井グループ、川崎汽船グループなどの大手海運会社をはじめ、内航海運各社や港湾タグボート企業、J-ENG(ジャパンエジンコーポレーション)などの舶用機器メーカーが名を連ねます。電子機械工学科および情報工学科においても、三菱重工業、川崎重工業、日立グループ、パナソニックグループ、関西電力、JR各社、NTTグループなど、日本を代表するインフラ・エンジニアリング企業が揃っています。
また、弓削商船高専の進路実績は就職にとどまりません。卒業生の約2〜3割が進学を選択し、専攻科(2年間で学士取得が可能)への内部進学のほか、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、愛媛大学、広島大学、神戸大学、九州大学などの国公立大学3年次編入学を果たしています。一般入試の大学受験を経ずに、国立大学の工学部・海事科学部へ編入できるルートは、費用対効果の観点からも大きな強みです。
経済面においても、弓削商船高等専門学校の学費は国立校基準であり、入学料約84,600円、年間の授業料約234,600円と、私立高校・大学と比較して極めて低廉です。高校段階に相当する1〜3年生には高等学校等就学支援金制度が適用されるため、実質的な学費負担を大幅に抑えながら高度専門教育を受けられる点が高く評価されています。