放送当時、メディア各社を賑わせたのが『夏の恋は虹色に輝く』視聴率の真相です。初回視聴率は15.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好発進を切ったものの、中盤で10%台前半へと軟着陸し、全10話の平均視聴率は12.3%を記録しました。
当時のフジテレビ「月9」枠は、平均20%前後を狙う看板ドラマ枠としてのプレッシャーが極めて重く、一部の週刊誌などでは「低迷」とセンセーショナルに報じられることもありました。しかし、当時の録画視聴率(タイムシフト)や視聴者満足度調査に目を向けると、全く異なる風景が浮かび上がります。
嵐『Love Rainbow』ネットの反応を分析すると、放送当時は「月9にしては刺激が少なく、展開が穏やかすぎる」という声があったのも事実です。しかし、回を重ねるごとに「毎週月曜の夜に心が浄化される」「大雅と詩織の不器用な距離感がたまらない」と支持層が激増。過激な愛憎劇やどんでん返しに頼らず、登場人物の心のひだを丁寧にすくい上げた作風は、時代のスピード感に疲れた視聴者のオアシスとなっていたのです。