インターネット上の検索掲示板やSNSでは、時折「智弁和歌山の進学実績は昔に比べて落ちたのではないか?」という疑問が投げかけられることがあります。教育ジャーナリズムの視点で検証すると、この噂の背景には「進学実績の質的変化」と「地域入試のトレンド変化」があります。
かつて同校は「東大合格者数ランキング」で全国の脚光を浴びた時代がありました。しかし近年、関西圏の最優秀層の志望動向は、東京への一極集中から地元志向および医学部医学科志向へとシフトしています。
実際には、東大の合格者数が単年で数名変動したとしても、その分が京都大学、大阪大学、そして和歌山県立医科大学をはじめとする国公立医学部へと流れており、学内上位層の実力自体が低下したわけではありません。むしろ、過度な浪人を避け、国公立大学へ手堅く現役で進学する生徒が増加しており、進学効率の面では極めて堅調な推移を保っています。