大相撲の土俵を彩る懸賞幕といえば、真っ先に頭に浮かぶのが永谷園ホールディングスだろう。お茶づけ海苔や味そ汁のパッケージをそのままあしらった色鮮やかな懸賞幕が土俵を回る光景は、国技の風物詩として定着している。長年にわたり土俵を支え続ける同社のような存在は、大相撲のスポンサーシップにおける象徴的な成功例だ。
しかし、近年のプロスポーツ興行としての変化はめざましい。伝統的な食品・建設・飲料メーカーだけでなく、新興IT企業や外資系ファンド、海外ブランドまでもが懸賞幕を出すようになった。制限時間いっぱいとなり、呼び出しの手で高く掲げられた懸賞幕が土俵をぐるりと回る数十秒間。その瞬間は、数千人の館内客だけでなく、画面越しの数百万人の視聴者へ強烈なインパクトを与える最高の広告枠となっているのだ。