子ども向けアニメの枠を超え、大人の考察ファンをも唸らせるのが作中に散りばめられた奥深い裏設定の数々です。
まず注目されるのがタイショーくんの名前の由来です。彼は野生のハムスターとして誰よりも街の裏道や危険を知り尽くしており、自らの縄張りである地下空間を仲間たちに「地下ハウス」として開放しました。皆を束ねる「隊長」「大将」のようなリーダーシップと頼もしさから、自然とタイショーくんと呼ばれるようになった背景があります。
そして、作中最大のミステリーとされるのがねてるくんの正体です。普段は靴下にくるまって熟睡しているだけの彼ですが、ハムちゃんずが絶体絶命のピンチに陥った瞬間、唐突に発する寝言が必ず事態を好転させる「決定的な予言」となります。公式設定でも謎多き存在として描かれており、ファンの間では「未来予知能力を持っているのではないか」「実はすべてを把握している黒幕的存在なのでは」といった考察や都市伝説が長年語り継がれています。
さらに、アニメ版と河井リツ子先生による原作絵本では世界観や設定に細かな差異が存在します。原作ではハム太郎がよりリアルなハムスターに近い生態で描かれていたのに対し、アニメ版では子どもたちが共感しやすいよう、個性や社会性を持ったキャラクターへと大胆に翻案されました。この緻密なキャラクター設計こそが、長期的なヒットを生んだ要因と言えます。