検索窓に打ち込まれる「cửa hàng đồ cũ」というフレーズの背後には、二つの異なる実態が存在します。一つは、日本で暮らす数十万人規模のベトナム人住民が、生活の立ち上げや帰国時に「信頼できる日本の大手リサイクルショップ」を探すための検索導線。もう一つは、工業団地や郊外エリアを中心に近年店舗数を増やしている「在日ベトナム人オーナーが営む地域密着型リユース店」そのものを指すケースです。
ネット掲示板やSNSでは「怪しい倉庫のような店で家電が二重価格で売られているのではないか」「盗難品や故障品が混ざっているのではないか」といった根拠のない噂が散見されます。しかし、古物営業法に基づく許可標識(公安委員会許可番号)を掲げ、正規に営業する店舗の実態を取材すると、そうした懸念とは正反対の堅実な流通システムが浮かび上がってきます。
現場で確認できるのは、日本の厳格な電気用品安全法を遵守したPSEマークの検品体制と、入荷した洗濯機や冷蔵庫を徹底的に高圧洗浄・分解消毒する真摯な作業風景です。言語こそベトナム語のポップが目立ちますが、取扱商品の大半は大手国内メーカーの良質な中古家電であり、噂されるような違法性や粗悪品の押し売りといった実態は見受けられません。