監督室のドアは常に開かれている。ベンチ入りメンバーだけでなく、控え選手や1年生に至るまで、指揮官は驚くほど細やかにコミュニケーションを図る。
一見すると強面で厳格な印象を与えるかもしれないが、その眼差しはどこまでも温かい。失敗した選手をその場で怒鳴り散らすような真似は決してせず、「今の場面、何を見てどう判断した?」と問いかける。問いかけを通じて選手に気づきを与え、納得感を持って次のプレイに向かわせる。一人ひとりの性格やメンタルの波を見極め、ある者には強烈なハッパをかけ、ある者にはそっと寄り添う。人間味あふれる「対話の引き出しの多さ」が、部員たちの絶大な信頼を集める理由だ。