夫婦の別離後、彼は二人の娘を引き取り、シングルファーザーとして育てる道を選んだ。早朝のお弁当作りから学校行事の参加、日々の家事全般に至るまで、撮影の合間をぬって奔走する日々。芸能人の華やかなイメージとはかけ離れた、泥臭くも温かな「普通の父親」としての過酷な日常がそこにはあった。
周囲の助けを借りながらも、娘たちに寂しい思いをさせまいと努力を惜しまなかった。一歩家を出れば鬼気迫る役柄を演じる実力派俳優であり、家に入れば娘たちの成長を温かく見守る優しい父親。その両立は並大抵のことではなかったが、娘たちが無事に成長した現在、彼は「あの苦労があったからこそ今の自分がある」と笑顔で振り返る。