仙台のソウルフードとして定着している麻婆焼きそばですが、その起源は昭和40年代(1970年代初頭)にまで遡ります。元祖とされるのは、仙台市青葉区で創業した老舗中華料理店「中国北京料理 まんみ」(現在は泉区市名坂などに展開)です。当時の店主や厨房スタッフが、手早く栄養価の高い食事をとるために考案した「まかない料理」がすべての始まりでした。
当初は従業員専用の裏メニューでしたが、常連客からの強い要望を受けて正式メニューに採用されると、瞬く間に口コミで評判が拡大しました。香ばしく焼き上げた中華麺と、醤油ベースでとろみを利かせたピリ辛の麻婆豆腐の組み合わせは、寒さの厳しい仙台の気候とも相性抜群であり、市民の胃袋を掴んで離しませんでした。
このローカルフードが一躍全国に知れ渡る契機となったのが、2013年に放送された日本テレビ系『秘密のケンミンSHOW』でした。「仙台市民は中華料理店で当たり前のように麻婆焼きそばを注文する」という実態が放映されるや否や、全国的な大反響を呼びました。これを機に、地元の中華料理店や宮城の中華組合が中心となり「仙台マーボー焼そば推進委員会」が結成され、正式なご当地B級グルメとしてのブランド化が進められたという経緯があります。