ゆず『ガイコクジンノトモダチ』の歌詞が揺さぶった「日本のタブー」——表現の自由と愛国心を再考する

ゆず『ガイコクジンノトモダチ』の歌詞が揺さぶった「日本のタブー」——表現の自由と愛国心を再考する

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ネット上での激しい議論をよそに、ゆず側が楽曲について事細かに弁明することはなかった。この沈黙こそが、作品の多様な解釈を許容する余白を生み出している。思想の右左を競うための歌ではなく、もっと手前にある個人対個人の人間味あふれる関係性を問いかけているからだ。

「外国人の友達」という存在を通して照らし出されるのは、日本人の側が持っている「居心地の悪さ」や「アイデンティティの曖昧さ」である。国を愛することと、他国を尊重することは決して相反しない。その極めて当たり前の倫理観を、敢えて波紋を呼ぶ言葉選びで表現した点に北川悠仁の企みがあったと言える。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。