千日回峰行は1年で終わるものではない。7年という歳月をかけて行われる。最初の3年間は毎年100日間、日に約30キロの山道を巡礼する。4年目と5年目は100日間に増え、歩く距離も伸びていく。
5年目の堂入りを終えると、6年目には「赤山苦行(せきざんくぎょう)」と呼ばれる1日約60キロの行程を100日間連続で行う。そして最終年である7年目には、前半の100日間で1日約80キロという驚異的な距離を歩く「京都大回り」が待っている。山道だけでなく、京都の市内まで足を延ばして巡礼するこの行程は、物理的な体力だけでなく、雑踏の中で平静を保つ高い精神性が要求される。