『銀魂』のフィナーレを語る上で外せないのが、前代未聞となった完結の経緯です。2018年9月発売の『週刊少年ジャンプ』42号で一度は「最終回」を迎えると大々的に告知されたものの、物語が規定ページ数内に収まりきらず、作者自ら「ジャンプでは終わりません」と異例の宣言を行いました。
その後、増刊号である『ジャンプGIGA 2019 WINTER』の3号連続掲載へと移行。しかしここでもページ数が足りず再度の延期となり、最終的な決着の場は『銀魂公式アプリ』へと委ねられました。この前代未問の移籍劇に対し、空知英秋氏は「ゴリラの体力が限界を迎えたわけではなく、描きたいキャラクターの感情やエピソードを一切妥協せずに描き切るため」と真摯な理由を明かしています。
度重なる延期を「完結詐欺」と自虐的なネタに昇華しつつ、最後の一コマまで徹底的に描き抜く姿勢は、読者や編集部からの絶大な信頼があったからこそ実現した伝説的な幕引きでした。