調理器具を選ぶ上で最も誤解されやすいのが、「耐熱ガラス」と「全面物理強化ガラス」の混同です。
ダイソー等でオーブン対応耐熱ガラスとして売られているものは、熱膨張係数が極めて低い「ホウケイ酸ガラス」を採用しています。熱による膨張・収縮が小さいため、急激な温度変化に強い構造です。ただし、衝撃自体には特別強いわけではないため、落とせば陶器と同じように割れます。
一方、カフェグラスなどで知られる全面物理強化ガラスは、衝撃には強いものの「急激な熱変化」に弱い性質を持ちます。強化ガラスに小さな傷がついた状態で電子レンジ加熱を行うと、内部の応力バランスが崩れて前触れなく粉々に破裂(自壊現象)することがあります。「割れにくいガラス=熱に強い」と思い込まず、必ずパッケージ裏面の「耐熱ガラス用(熱処理用)」の表記を確認することが安全確保の必須ルールです。