昭和天皇記念館は、昭和天皇の御在位60年を記念して開園した国営昭和記念公園の「みどりの文化ゾーン」内、花みどり文化センターの一角に2005年(平成17年)に開館しました。公益財団法人昭和聖徳記念財団が運営を手がけており、館内には昭和天皇と香淳皇后のご生涯を物語る数々の歴史的資料が体系的に保存・公開されています。
展示スペースは大きく分けて、激動の昭和史を振り返る歴史ゾーンと、昭和天皇が生涯情熱を注がれた自然科学ゾーンで構成されています。特に来館者の目を引くのが、公務や皇室儀礼で実際に使用された皇室ゆかりの品の数々です。ご幼少期のお召し物やご愛用の調度品、皇太子時代の欧州歴訪に関する貴重な記録、そして香淳皇后の温かな人柄が偲ばれる絵画や工芸品が並び、教科書の記述だけではうかがい知れない皇室のリアルな日常と歴史の重みを肌で感じることができます。
また、エントランスや記念展示エリアにおいて時期により公開される御料車関連の資料や、国内外の賓客から贈呈された工芸品など、細部まで精緻を極めた品々は美術工芸の観点からも極めて高い価値を有しています。