ナミの左肩に刻まれていた刺青は、かつてアーロン一味の構成員であることを示す「ノコギリザメを模した太陽のシンボル」でした。この刺青は、8年間にわたりアーロンから受け続けた精神的拘束と、村人を救うために自らを売り渡した自己犠牲の証書でもありました。
約束の1億ベリーが目前に迫った第79話において、アーロンは裏で海軍のネズミ大佐と結託し、ナミが集めた9300万ベリーを強制的に押収させます。「約束は破っていない、海軍が盗んだだけだ」とうそぶくアーロンの非道な裏切りを目の当たりにし、絶望したナミは狂乱状態に陥り、左肩の刺青をナイフで何度も突き刺す自傷行為に走りました。
ルフィによってアーロンパークが粉砕された後、ナミはその傷跡の上に新たなタトゥーを彫り込みます。デザインされたのは、最愛の母ベルメールを象徴する「みかん」と、幼少期にナミを笑顔にするため帽子に風車をつけていた駐在ゲンゾウを象徴する「風車」を組み合わせた風車みかんの意匠です。忌まわしい呪縛のシンボルは、自らを育んでくれた家族や故郷への愛と誇りの証へと昇華されました。