動画共有プラットフォームやSNSの普及に伴い、ベースを取り巻くカルチャーは大きな転換期を迎えました。かつては「目立ちたいならギター、消去法でベース」と揶揄される時代もありましたが、現在の音楽シーンでは主役級の人気パートとして再評価されています。
楽器店スタッフや現役バンドマンの証言によると、「動画サイトで親指を叩きつけるスラップ奏法(チョッパー)の演奏動画を見て衝撃を受け、ベースを始めた」という新規参入層が急増しています。親指で弦を叩く「サムピング」と人差し指で弦を引っ張って弾く「プル」を組み合わせたパーカッシブな奏法は、視覚的にも聴覚的にも圧倒的なインパクトを放ちます。
また、現代のJ-POPやCity Pop、ボカロ発のヒット曲では、複雑かつ躍動的なベースラインが楽曲のフックとして機能しており、「ベースのフレーズをコピーしたいから楽器を買う」という動機が自然なトレンドとなっています。バンド内でもリズムの主導権を握り、メンバーの演奏をコントロールできる「縁の下の支配者」としての快感に魅了されるプレイヤーが後を絶ちません。