ネット空間で「豊胸疑惑」が一人歩きしてしまった背景には、一般消費者が抱く「バストアップ=乳腺そのものを急成長させること」という誤解が存在します。
医学的・解剖学的な見地から言えば、成人女性がホルモン治療や外科手術なしで乳腺組織そのものを倍増させることは極めて困難です。しかし、バストの容積の大部分を占めるのは「脂肪組織」です。スレンダーな女性であっても、猫背やサイズの合わない下着の着用によって、本来胸になるはずの脂肪が脇の下、二の腕、背中へと流動・定着してしまっているケースが多々あります。
鈴木奈々のケースは、メスを入れたわけではなく、「散逸していた周辺の脂肪組織を物理的かつ解剖学的に本来の位置へ定着させた」という表現が正確です。この事実を知らない層からは「急に大きくなるはずがない=豊胸だ」と短絡的に受け取られてしまいましたが、適切な補正技術と継続的なアプローチがあれば、2カップ程度のサイズ変化は非外科的アプローチでも十分に起こり得る現象です。