SNSの華やかな動画に惹かれて飼い始めたものの、理想と現実の乖離から「飼って後悔した」と吐露する飼い主の手記や相談がウェブ上に数多く寄せられています。現場の取材から浮き彫りになったのは、知能の高さゆえの難しさです。
ブタは犬以上の知能を持つとされ、感情表現が豊かな反面、退屈や不満に対して強いストレス症状を示します。
飼い主を悩ませる3大ストレス行動:
- ルーティング(鼻掘り)による家具破壊:本能である鼻で掘り起こす動作を適切に発散できないと、室内の壁紙を剥がし、フローリングやソファを粉砕します。
- 甲高い叫び声(スクリーム):要求が通らない時や恐怖を感じた際、数十メートル先まで響く金属的な金切り声を上げます。集合住宅では即座に騒音トラブルへ発展します。
- 順位付けの威嚇行動:飼い主を自分より下位と認識すると、突進やかみつき行動に出て主導権を握ろうとします。
一方、排泄物とニオイの問題については誤解も存在します。ブタ自体には汗腺がほとんどなく、体臭そのものは犬や猫よりも無臭に近い清潔な動物です。しかし、排泄物のニオイは極めて強烈であり、トイレのしつけに失敗すると部屋全体に染み付いてしまいます。失敗させない広めのトイレスペースの設計と、こまめな清掃、消臭成分を含む専用ペレットの導入が欠かせません。