『こびとづかん』の世界には多種多様なコビトが存在し、それぞれが特定の植物や動物、環境と密接に関わり合いながら生息しています。公式設定や生態図鑑に記された詳細な記録は、まるで本物の動植物図鑑さながらの説得力を持っています。ここでは、数ある種類一覧の中でも圧倒的な知名度と人気を誇る主要コビトの生態を紐解いていきます。
筆頭に挙げられるのが、桃の実に寄生・共生するカクレモモジリです。熟れた桃の甘い果汁を吸って暮らし、頭部の突起(トウチン)から桃の香りを漂わせる習性があります。不機嫌そうにも見えるふてぶてしい顔つきと、熟れた桃そっくりの愛らしいお尻のフォルムが絶妙なギャップを生み出し、シリーズ屈指のアイコンキャラクターとして君臨しています。
続いて森や林の倒木付近で見つかるのがベニキノコビトです。鮮やかな紅色のキノコ(ベニテングタケなど)に擬態し、頭のカサを開閉させて胞子を飛ばす生態を持ちます。非常に用心深い性格であり、人間が近づくとキノコになりすまして微動だにしなくなるため、発見には鋭い観察眼が求められます。
草むらの生態系上位に位置するのがクサマダラオオバネです。草によく似た緑色の体色と細長い羽を持ち、トノサマバッタなど大型の昆虫を手なずけて乗りこなす知能の高さが報告されています。脱皮を繰り返して成長するプロセスや、日向ぼっこを好む習性など、身近な原っぱにいかにも潜んでいそうなリアリティが子どもたちの冒険心を刺激します。