脚を持つのは日本だけ?ワインの持ち方マナーの真実と国際基準

脚を持つのは日本だけ?ワインの持ち方マナーの真実と国際基準

脚を持つのは日本だけ?ワインの持ち方マナーの真実と国際基準についての最新情報をお届けします。

グラスの持ち方と並んで問い合わせが多いのが、「ワインボトルの正しい持ち方と注ぎ方」です。レストランでホスト役を務める際や、ホームパーティーでゲストに振る舞う際に知っておくべき基本動作を解説します。

1. ボトル底面の凹み(パント)を使った注ぎ方

プロのソムリエが見せる「ボトルの底部にあるくぼみに親指を差し込み、残りの4本の指でボトルの底を支えて片手で注ぐスタイル」は、見た目に非常に美しく洗練されています。しかし、この注ぎ方は約1.2kg〜1.5kg(ワイン液量750ml+瓶重量)の重量を指先の握力だけで支える必要があり、慣れていないとボトルを滑落させたり、ワインを跳ねさせたりする重大なリスクを伴います。

2. 一般の愛好家が実践すべき確実なボトルホールド

一般のテーブルで最も推奨されるのは、「ボトルの胴体の中央からやや下部を、利き手でしっかりと包むように持つスタイル」です。この際、以下のポイントを意識するだけで一気に所作が美しくなります。

  • エチケット(ラベル)を上に向ける:ワインの銘柄が同席者から常に見えるよう、ラベルを手で覆い隠さず上向きにして注ぎます。
  • グラスの縁にボトルの口を当てない:瓶口とグラスのリム(縁)が接触すると、繊細なクリスタルが欠ける原因になります。約1cm〜2cm離して注ぐのがマナーです。
  • 注ぎ終わりにボトルを軽くひねる:注ぎ終わりの瞬間にボトルの手首をクイッと半回転させながら持ち上げると、瓶口からワインのしずく(液だれ)が垂れるのを防げます。

なお、「高級レストランにおいてゲスト自身が手酌でワインを注ぐ行為」は原則としてマナー違反です。ワインのサーブはすべて担当ソムリエやギャルソンの仕事であり、手酌をすることは「サービスが行き届いていない」という無言のクレームにもつながりかねません。グラスが空になったら、ソムリエに軽く視線を送るか合図を出して注いでもらうのがスマートなエチケットです。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。