フグを口にする際、多くの人が最も懸念するのが「ふぐ毒(テトロドトキシン)」の存在です。厚生労働省が定める「フグの衛生確保について」の処理基準に基づき、市場に流通しているフグの白子は、専門のふぐ処理師(調理師免許保持者)が有毒部位(卵巣、肝臓、消化管など)を厳格に排除・鑑別した安全な部位のみとなっています。
ここで知っておくべき決定的な事実は、ふぐ白子毒の有無に関して、流通しているトラフグ、マフグ、ショウサイフグなどの精巣は無毒または弱毒(可食部位)に分類されている点です。ただし、素人による自家調理での天然フグの解体は猛毒の卵巣と精巣を見誤る致命的なリスクがあるため、絶対に避けてください。正規のルートで購入した白子であれば、100%安全に楽しむことができます。
また、フグ白子旬の時期は毎年12月中旬から3月下旬にかけてです。春先の産卵に向けて雄の体内で白子が急速に発達し、とりわけ寒さがピークを迎える1月中旬から2月下旬には、水分が抜け旨味成分が凝縮された丸々と太い最高級の白子が出回ります。