鬼押出し園は本当にがっかり?絶景の真相や所要時間・割引を徹底検証

鬼押出し園は本当にがっかり?絶景の真相や所要時間・割引を徹底検証

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鬼押出し園の景観を真に味わうためには、1783年(天明3年)に発生した浅間山天明大噴火の史実を知ることが欠かせません。この噴火は数か月にわたって続き、旧暦7月8日、最後のクライマックスとして山頂火口から凄まじい火砕流と溶岩流が噴出しました。これが北西斜面を滑落して冷え固まったものが、現在の「鬼押出し溶岩流」です。

当時の人々は、噴煙を上げ火砕流を吐き出す火口の異様な光景を見て、「火口のなかで鬼が暴れ、煮えたぎる大岩を力任せに押し出している」と恐れ慄きました。これが「鬼押出し」という強烈な地名の語源となっています。国の特別名勝にも匹敵する幅約1〜2km、長さ約5kmに及ぶ溶岩帯は、地球のダイナミズムを間近で観察できる天然の地学博物館です。

園内中央の小高い岩山に佇む朱塗りの社殿が浅間山観音堂です。この観音堂は、天明大噴火の泥流によって壊滅的な被害を受けた鎌原村(現在の嬬恋村鎌原地区)をはじめとする犠牲者の冥福を祈るため、東叡山寛永寺の別院として1958年に建立されました。現在では厄除けのパワースポットとして広く知られていますが、単なるご利益スポットにとどまらず、自然災害の猛威に対する畏怖と鎮魂の祈りが込められた極めて厳粛な歴史遺構です。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。