格闘技界において、今なお「フルコンタクト空手史上最強の選手は誰か」という議論が交わされる際、必ず最右翼として名前が挙がるのが数見氏です。その最強説を裏付ける象徴的なファクターが、対戦相手の脚を破壊し尽くした「下段回し蹴り(ローキック)」と、1999年に達成された「百人組手」の記録です。
数見氏の下段回し蹴りは、通常の選手のように遠心力に頼って大振りするものではなく、骨盤の鋭い回転と体重移動を一瞬で同調させ、相手の太ももに刃物を叩き込むような独特の重さを持っていました。後年、元K-1戦士の武蔵氏が自身のYouTubeチャンネルなどで当時を振り返り、「数見さんの蹴りは2000kg(2トン)以上の衝撃力があるのではないかと体感した」と語っている通り、トッププロの打撃系格闘家すら戦慄させる威力を持っていたことが証言されています。
また、1999年に総本部道場で挑んだ百人組手は、極真史に残る伝説的な試練となりました。連続100人と過酷な直接打撃組手を行うこの荒行において、数見氏は重傷を負うことなく、終始ブレない構えを維持して完遂。対戦相手となった黒帯選手たちが次々とローキックで倒されるなど、精神力と技術の極致を世に見せつけました。