病院の画像診断で骨自体に異常が認められず、生活習慣由来のアライメント不全であると判明した段階で、自宅での肩の高さが違う治し方に踏み切ります。アプローチの核心は、「上がっている側の収縮した筋肉を緩めること」と「埋もれて動かなくなった肩甲骨の可動性を取り戻すこと」の2点です。
1. 吊り上がった側の緊張を解く「肩の高さ左右差ストレッチ」
肩が上がっている側(緊張が強い側)をターゲットにして実施します。
- 椅子に背筋を伸ばして深く座り、上がっている側の手で椅子の座面の端をしっかりと掴みます。
- 反対側の手で頭の上を越えて耳の上あたりに手を当て、頭をゆっくりと反対側の肩に向かって真横に倒します。
- 座面を掴んだ側の肩を下方に残したまま、首筋から肩のライン(僧帽筋・肩甲挙筋)が心地よく伸びている位置で静止します。
- 深呼吸を繰り返しながら30秒間キープ。これを1日3セット行います。肩甲骨を押し下げる「下制」の感覚を身体に再学習させます。
2. 胸郭との癒着を剥がす「肩甲骨はがしセルフケア」
巻き肩改善方法の主軸となるエクササイズです。肋骨背面にへばりついた肩甲骨を浮かせ、周囲のインナーマッスルを活性化させます。
- 両手の指先をそれぞれの鎖骨のくぼみに軽く当て、肘を曲げた状態を作ります。
- 肘の先端で円を描くイメージで、前方から上方、後方へと大きく回します。このとき、背中側で左右の肩甲骨同士を限界まで引き寄せる意識を持ちます。
- 前回しを10回、後ろ回しを10回行います。後ろ回しの際は、息を吐きながら胸郭をしっかり開くことがポイントです。
- 続いて、壁に背中を預けて立ち、肘を直角に曲げた状態で「W」の形を作ります。そこから肘と手の甲を壁から離さないように上下に滑らせるウォールスライドを15回行います。