アイメイク選びで最も陥りやすい落とし穴が、「ウォータープルーフ(耐水)を買っておけば絶対に崩れない」という過信です。ここで整理しておくべきは、ウォータープルーフスマッジプルーフ違いの技術的定義です。
ウォータープルーフは、プールや海、大雨などの「大量の水分」に対して皮膜が溶け出さない耐水設計を指します。一方のスマッジプルーフは、皮脂などの「油分」や衣服・指による「こすれ(摩擦)」に対して描線を保護する耐油・耐摩擦設計です。皮脂分泌が旺盛な肌質の方がウォータープルーフ単機能の製品を使用すると、油分によってバインダー樹脂が容易にゆるみ、黒ずみの元兇となります。
さらに、目元の負担を減らしたい層に支持されるお湯落ち(フィルム)タイプにも特性があります。フィルムタイプは高分子ポリマーが乾燥してチューブ状の膜を形成するため、皮脂が触れても黒く溶け出してにじむ(スマッジする)ことはほぼありません。ただし、まばたきの圧力や涙によって膜が細かく砕け、カスとなって目周りに散る「フレーク(剥離)」が起きることがあります。「にじんで黒くなる」ことと「剥がれて落ちる」ことは別現象であり、自分がどちらの崩れ方を防ぎたいのかを明確に区別しなければなりません。