検索窓に「バキ道 raw」や「バキ道 漫画raw 代替サイト」と打ち込むユーザーの多くは、一時的な無料閲覧という甘い罠に引き寄せられています。しかし、海賊版サイトを巡る国際包囲網はかつてないレベルで厳格化しており、2021年の改正著作権法施行以降、警視庁サイバー犯罪対策課や国際捜査機関による違法サイトの摘発と閉鎖が連続して執行されています。
漫画村の元運営者に対する実刑判決および巨額の損害賠償命令に続き、海外サーバーを経由して運営されていた「漫画バンク」やそのクローンサイト群も、クラウドフレア社への情報開示請求などを通じて次々とドメイン差し押さえに追い込まれました。現在ネット上に浮上しては消える「後継サイト」と称する違法プラットフォームは、警察当局の監視の目を逃れるために短命なミラーサイトを乱立させているにすぎません。
サイバーセキュリティの現場を取材すると、これらのサイトにアクセスする行為そのものが深刻なサイバー犯罪の標的になっている実態が浮き彫りになります。ページを開いた瞬間にバックグラウンドで悪質なJavaScriptが実行され、ユーザーのスマートフォンやPCのリソースを勝手に占有して暗号資産を発掘させるクリプトジャッキング(不正マイニング)の被害が多発しています。端末の異常発熱やバッテリーの急激な劣化、さらには偽の警告ポップアップから不正アプリをインストールさせられ、クレジットカード情報やパスワードが抜き取られる事例も報告されています。
文化庁および一般社団法人ABJが啓発を続ける通り、海賊版と知りながら反復・継続して漫画をダウンロードする行為は、著作権法第119条第3項に基づき「2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、またはその併科」が科される明確な犯罪行為です。「ブラウザで見るだけなら安全」という言説も、悪質なスクリプトによるキャッシュ保持やマルウェア感染のリスクを考慮すれば、完全に過去の誤った認識と言わざるを得ません。