ある地方都市の売り物件。ネットに掲載された図面には、どの部屋からもアクセスできない「空白の四角形」が存在していた。不動産業者は「ただのデッドスペース」と説明するが、ネットの特定班は黙っていない。元住人の経歴や、過去の登記簿までが掘り起こされる事態となった。
こうした物件をデジタル上で探索する行為は、一種の「デジタル・ダークツーリズム」とも呼ばれている。物理的に現地を訪れることなく、図面という抽象的な情報から、かつてそこに住んでいた人間の「悪意」や「狂気」を想像する。この知的で少し不気味なエンタメが、現代人の好奇心を刺激してやまない。