ネット上やファンの雑談で頻繁に交わされる「広島カープの親会社はどこなのか?」という疑問。結論から言えば、広島東洋カープに会社法上の親会社は存在しません。多くの人が「マツダが親会社だ」と思い込む背景には、球団名にある「東洋(マツダの旧社名である東洋工業)」の冠と、本拠地球場の命名権(ネーミングライツ)をマツダが保有している実態があります。
会社法における「親会社」とは、原則として議決権の過半数(50%超)を保有している、あるいは実質的に財務および事業の方針を支配している企業を指します。巨人の読売新聞グループ本社、阪神の阪神電気鉄道(阪急阪神ホールディングス)、ソフトバンクのソフトバンクグループのように、他球団は親会社が100%もしくは過半数の株式を保有し、子会社として球団を連結決算に組み込んでいます。
対照的に、株式会社広島東洋カープは独立した単独法人です。マツダはあくまで「最大の出資者(筆頭株主)」かつ「最有力スポンサー」という立ち位置にとどまり、球団の経営方針を単独で決定する権利を有していません。つまり、世間一般で言われる「親会社がない球団」という噂は、都市伝説ではなく厳然たる事実です。