足のリハビリや変形対策として長年定番とされてきたのが、床に敷いたタオルを足の指先で手繰り寄せる「タオルギャザー」です。しかし、近年のバイオメカニクス研究や足指の専門クリニックからは、この運動に対する警鐘が鳴らされています。タオルギャザーの効果詳細まとめを客観的に精査すると、メリットと深刻な盲点の双方が見えてきます。
確かにタオルギャザーは、足裏の内在筋(短趾屈筋など)を鍛え、縦アーチを保持する力を養う上では一定の成果を収めてきました。しかし、すでに指が「くの字」に曲がっているハンマートゥや屈み指の人が行うと、指を曲げる筋肉(屈筋群)ばかりが過剰に強化され、指をまっすぐに伸ばす「伸筋群」との筋力バランスがさらに崩れてしまうのです。
臨床現場の理学療法士からも、「タオルを一生懸命たぐり寄せた結果、足の指の縮こまりが悪化し、タコが余計に痛くなった」という患者の相談が後を絶ちません。タオルギャザーが適しているのは「偏平足気味で指自体はまっすぐ伸びている人」であり、すでに指先が丸まっている人は、指を曲げる運動よりも「足指を開いて反らす伸展ストレッチ」を優先するのが定説となっています。