結論から明かすと、コミケ会場の天井付近に霧のような白いモヤ(=雲)がかかる現象は紛れもない事実です。かつて夏のコミックマーケット(夏コミ)が開催された際、巨大な展示ホールの天井付近が白くかすみ、幻想的とも異様ともいえる光景が何度も目撃されています。
一方で、しばしば語られる「ホール内で本物の雨がザーザーと降った」というエピソードについては、半分が真実で半分はミームとして誇張されたものです。気象学的に雨雲から降水があるような状態ではなく、天井の鉄骨や空調吹き出し口の周囲に凝結した大量の水滴が、人の頭上に大粒の雫となって落ちてきた現象が「コミケ雲から雨が降った」として語り継がれました。
モヤの正体は、超高密度な人間の発汗によって飽和状態に達した水蒸気が、天井付近の冷気と接触して微小な水滴へと姿を変えた「霧」です。視界が白く濁るほどの空間は、まさに局地的なマイクロ気象が発生した現場そのものでした。