優れた抗炎症効果を誇るネオメドロールEE軟膏ですが、絶対に軽視してはならないのがネオメドロールEE軟膏副作用の危険性です。添付文書の重大な副作用欄にも明記されている通り、最も警戒すべきは「眼内圧亢進(眼圧上昇)」およびそれに伴う「緑内障」の発症です。
なぜ目の周りにステロイド軟膏を塗るだけで、眼球の内部圧力が高まるのでしょうか。そのメカニズムには、眼圧上昇と緑内障リスクの理由として知られる「線維柱帯(せんいちゅうたい)の機能低下」が関係しています。目の中では「房水(ぼうすい)」と呼ばれる透明な液体が絶えず生成され、線維柱帯というフィルターを通って排出されることで、眼球の硬さ(眼圧)が一定(正常値はおよそ10〜21mmHg)に保たれています。ところが、まぶたの薄い皮膚から吸収されたステロイドが眼球内へ移行すると、線維柱帯の細胞外基質が増加・沈着し、目詰まりを起こしてしまいます。その結果、房水の排出が妨げられ、眼圧が異常に跳ね上がる現象が起きるのです。
特に遺伝的要因などからステロイドに過敏に反応して眼圧が上がってしまう体質を持つ人は「ステロイドレスポンダー」と呼ばれ、日本人では約30〜40%の割合で存在すると報告されています。眼圧が上昇しても初期段階では自覚症状がほとんどなく、本人が気づかないうちに視神経が圧迫され、視野が狭まる不可逆的な緑内障へと進行するリスクを孕んでいます。
さらに、長期連用や免疫低下時には、ステロイドの局所免疫抑制作用によって真菌(カビ)やウイルスが繁殖しやすくなり、角膜ヘルペスや角膜真菌症などの難治性感染症を引き起こす危険もあります。「激しい目の痛み」「充血」「視野のかすみ」「目の奥が重く頭痛や吐き気がする」といった異変を感じた場合は、直ちに使用を中止し、眼科で精密な眼圧検査を受けなければなりません。