ネット検索で常に上位に浮上する「ポロリ」や「ハプニング」というワードですが、実際の試合現場で何が起きていたのかを検証すると、映像ビジネスの巧妙な仕掛けとコンタクトスポーツ特有のアクシデントが見えてきます。
ランジェリーフットボールの試合では、時速数十キロで突進する選手同士が激突する女子アメフト特有の激しいタックルが展開されます。競技開始当初のユニフォームは、レースのついたランジェリー風のブラトップと極小のショーツであり、激しい掴み合いや倒れ込みの際にストラップが外れたり、ズレが生じたりするハプニングは実際に発生していました。
しかし、中継映像がそのまま「ノーカットの放送事故」として地上波に垂れ流されたわけではありません。アメリカのテレビ放送基準(FCC規制)は極めて厳格であり、生中継であっても数秒のタイムディレイ(遅延処理)が施され、意図しない露出は即座にカメラアングルを切り替えるかモザイク処理が行われていました。YouTubeやSNS上で拡散されているランジェリーフットボールの乱闘動画やハプニング集の多くは、PPV(ペイ・パー・ビュー)の未編集映像や観客席から撮影されたファン動画が過激なサムネイルとともに切り抜かれたものです。
また、リーグ運営側が話題作りとして乱闘や小競り合いを一種のプロレス的アングル(演出)として容認・強調していた側面も否めません。結果として、アスリートたちの鍛え上げられたフィジカルや高度な戦術よりも、偶発的なハプニングばかりが一人歩きする構造が固定化されていきました。