カットされていない球状のジオード原石を購入し、自らの手で割って中身を確かめる「ジオード・クラッキング」は、鉱物ファンにとって至福の瞬間です。しかし、力任せに金槌で叩きつけると、外殻だけでなく内部の繊細な結晶まで粉々に砕け散ってしまいます。結晶を美しく残すためのジオードの割り方をステップ順に解説します。
まずは以下の道具を準備してください。安全確保のための保護メガネと軍手は必須装備です。
- 平タガネ(コールドチゼル):刃幅15〜20mm程度の金属加工用タガネ。
- 石頭ハンマー(セットハンマー):0.9〜1.1kg程度の適度な重さがあるもの。軽すぎる釘打ち用金槌は不可。
- 厚手のタオルまたは使い古しの靴下:破片の飛散防止と石の固定用。
- 保護メガネ(ゴーグル)・革手袋:飛び散る鋭利な石片から目と手を防護。
作業は必ず屋外のコンクリート地面など、硬く平らな場所で行います。屋内のフローリング上で行うと床を破損するため厳禁です。
- 石の向きと赤道ラインの確認:原石をよく観察し、最も円周が細くなっている「赤道ライン(中央部)」を割り筋の目安として定めます。
- 布で包んで固定する:原石を靴下に入れるか、厚手のタオルでくるみます。これにより、割れた瞬間の結晶の飛び散りを防ぎます。
- 円周に沿って均等に溝をつける:定めた赤道ライン上にタガネの刃を垂直にあて、ハンマーで「コン、コン」と中程度の力で叩きます。石を少しずつ回転させながら、外周全体にぐるりと均一な浅いクラック(溝)を刻んでいきます。
- 最後の一撃で割断する:外周一周に溝が入ったら、タガネを溝の1点にあて、手首のスナップを利かせて鋭く強めの一撃を加えます。溝に沿って「パカッ」と2つに綺麗に割れます。
もし専用のチェーンパイプカッター(パイプを挟んで圧迫切断する大型工具)をレンタルまたは所有している場合は、タガネよりもはるかに綺麗かつ均等な断面で二分割することが可能です。