なぜガッキーと星野源のペアは、これほどまでに執拗なデマや離婚説の標的にされてしまうのでしょうか。メディア分析と情報流通の観点から検証すると、現代のネット空間が抱える構造的な病理が浮かび上がってきます。
第1の盲点は、「完璧すぎるペルソナへのルサンチマン(怨望)」です。国民的女優として全世代から愛される新垣結衣と、マルチな才能を発揮する星野源の結婚は、世間から「絵に描いたような理想郷」として受容されました。ネットカルチャーには、高潔で清潔感のあるイメージが強固であればあるほど、「その裏にドロドロとした破綻があるはずだ」と期待し、偶像を引きずり下ろそうとする心理メカニズムが無意識に働きます。
第2の盲点は、2人が選んでいる「情報の非対称性を許容しない成熟したプライバシー管理」です。私生活の写真をSNSに頻繁に投稿して夫婦円満をアピールするタレントとは異なり、2人は家庭内の様子をコンテンツとして消費させない方針を一貫して維持しています。この「見えなさ」が、インプレッション(閲覧数)稼ぎを目論むまとめサイトやSNSアカウントにとって、都合の良い物語を捏造しやすい余白となってしまうのです。