福士のキャリアを語る上で見逃せないのが、国境を越えたグローバルな展開です。2023年に世界同時配信された超大型国際サスペンス『THE HEAD』Season2(Hulu)では、研究船の若きコンピューターエンジニア、ユウト・ナカムラ役に抜擢。全編英語で行われた撮影において、福士は持ち前の語学力を活かし、欧米の実力派俳優たちと対等に渡り合いました。現地メディアの合同取材でも通訳を介さず自らの言葉で役作りを語るなど、確かな実力と度胸を見せつけました。
そして2024年1月期には、名匠・遊川和彦が脚本を手掛けた『アイのない恋人たち』(テレビ朝日・ABC系)で主演を務めました。「愛がない、見る目がない、自分がない」という現代の若者たちが抱えるリアルな生きづらさを描いた群像劇において、福士は他人への興味を失いながらも脚本家としての夢を追う不器用なアラサー男性・久米真和を好演。かつて演じた少女漫画的な王子様像から一転、痛々しいほどの人間臭さと弱さを抱えたリアルな男性像を説得力たっぷりに演じ、俳優としての成熟度を強く印象付けました。