山本晋也氏の足跡を語る上で欠かせないのが、テレビ朝日系で放送された情報ワイドショー『トゥナイト』および『トゥナイト2』です。風俗街や深夜の繁華街に自ら飛び込み、女性たちや市井の人々にマイクを向けるリポートは、持ち前の温かみとユーモアで深夜番組の伝説となりました。「カントク」という呼び名がお茶の間に定着したのも、この番組がきっかけです。
その後、TBS系『サンデー・ジャポン』などでもコメンテーターとして活躍。世相を斬る際も決して上から目線にならず、人間の弱さや哀愁に寄り添うコメントを残し、幅広い世代から愛されました。同時に、映画監督としても所ジョージ主演の『下落合焼とりムービー』をはじめ、日活ロマンポルノやピンク映画界で数多くの名作を世に送り出し、日本映画史に独自の足跡を刻んでいます。